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音楽生成

SOUNDRAW AIによる作曲

AIによる作曲を行うことができるサービス。偶然知ったので無料アカウントで試してみたのだが、曲の長さなどを自由に選べる事ができ、バリエーション豊富な音楽を作ることができる。それに、本当にどの音楽も質が良いと思うので関心のある人は是非試してみてほしい。有料アカウントでは、楽曲のダウンロードを行う事もでき、ロイヤリティフリーで使用することができるらしい。YouTube動画やWebCM等の制作者には手放せないサービスとなるかもしれない。

SOUNDRAW
https://soundraw.io/ja

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ontogenies

未完成な汎用人工知能 ontogeny

前の記事で未完成な人工知能ontogenyの基本的な仕組みについて述べた。しかし、その内容は子供のころから幾分か偏ったことを考え続け、10年以上前にのある時、湯船につかりながら汗だくになって考え続けていた時に、はっと最初に思いついた時点でのアイデアに過ぎない。その直後に自分なりにプログラムをしたが、その後、この10年近い期間において、思ったような進展は得られなかった。しかし、当然考えが全く進んでいないというわけではない。また、例えば非常にシンプルなゲームでもontogeniesにとって上手くいかない理由も、直感的にはある程度のイメージがある。この発明のようなものが、全宇宙で最初に自分が思いついた事かもしれないなどという非常に早まった興奮は最近は無い。でも、10年以上それから何も考えていなかったと思われると、そもそも、本当に自分で考えたのか疑われるレベルなので、ある程度おおざっぱに現在までに、どのような事を考えたかという事を記していく必要性を感じる。

まず、ontogenyを思いつくまでに自分なりにではあるが時間をかけて考えた事柄をキーワードとして挙げると、次のようなものがある。自分にとっての世界、宇宙(人々に共通の世界のイメージ)、別の人にとっての世界、道、木々、色覚、人、感覚、生物、意識、目的、常識、能力、幸せと不幸。そして、これらについて子供のころから考え続け十数年前に形にした後にすぐに気付いたいくつかの事のうちの一つは、簡単なゲームすら何故上手く出来ないのかという事である。まず、色々な原因で上手くいかない事がわかる。例えば、右(もしくは左でもよいが)に行くべきであるときに、右に行くという行動ポイントがそもそも近くに無いときには右に行けない。なぜそうなるのかというと、そもそもポイントが無い。ボールの速度が遅すぎる、マップが相対的に大きすぎる、右に行った時には遅くて成功しなかった為に、右に行くべき状況と右に行こうという意志が結びついていない、など原因は色々考えられる。とにかく、問題が与えられたとき、それを解決できないのはontogenyに与えた事柄…即ち、受動、行動、ボールのスピード、経路の摩擦係数、そもそもの構造(特に受動と行動の切り替え方法など独善的で美しいと思えない部分もあったが)、その全てが総合的に問題への対処のレベルを決めていると言える。それは、ontogenyという存在を決めたときに、その問題に対して、どのように接するかという事はある程度決まるという事で、出来ないことを同じ状況で何度いくらやらせても、ある程度の成功率で飽和する事を見た。その存在を問題に対して適合するように根本的に変化させるか、逆に問題を存在に合うように根本的に変化させない事には、上手くいかない。上手くいかない事を何も変えずに上手くいかせようとするとき、その状況には、小さい箱に大きい箱を収めようとするような矛盾がある。(初めの段階で物事を知るとはどういう事だろうと考えていた時にはこの箱の例は何度も逡巡した)。そして、大きい箱に小さい箱を収めようとするような矛盾があるかもしれない。しかし、シンプルなゲームすら上手く出来ないが、ある程度まで上手くできるようになる、というところそのものに、一定の成功を見た。短い時間で、適した行動を、出来るだけいっぱい取れるような構造になれば、より良くなるだろう。だが、本質的な解決策とは言いづらい気がする。そもそも、行動や受動、その内容は、どのように決められるべきだろう?そもそも、ハニカム構造(という名前も後で知ったけれど)として定義したこれらは、どのようにしてこのような構造になったのか?誤解を恐れずに言えば、ontogenyではハニカム構造を1つのパーツの組み合わせにて構成する。見たことも無い頭の中の世界で出来る限り想像実験を繰り返す。どのようにして、結びついたのか?なぜ結びついたのか?そもそも一枚のマップとして表現しているが、なぜ一枚?立体にして考えてみたとしたらどうだろう。バスルームで考えていたおかげもあって、一つの答えの候補が見えるまでにも、そう時間はかからなかったが、意味のあるレベルには至っていないし、ここでは述べない。しかし、やはり経路として考えたとき、ボールはなぜいっぱいあってはならないのか(というより、そのように考えると色々と感覚的には解決しづらい)等の問題が残る。また、受動としての信号が入ってくる事と信号が行動として現れるという事の関係が奇麗に表裏一体となっているような感じがする(昆虫が、より反射的に行動を返すように見える事と関係があるとも思えた)。すると、ontogenyを構成するハニカムのパーツの性質がそういったものなのかも、など。ある程度細部にも、想像が止まらなくなる。正しいかどうかは、そうでない事もあるかもしれないが。また、摩擦係数が下がるのに、逆に、存在として進んでいるのも興味深い。例えば、世界規模で考えたらどうだろう。世界そのものが卵の白身も黄身もはっきりしないようなぶよぶよした空間で、そこに圧力のバランスの変化のようなものがあらわれて、少しずつ何かが進んでいく、そんな事があるとしたら、それはどこに向かうのだろう。など、それが良い悪いはべつとして考えなければいけないし、結局直感でしか話していない。けれど、やっぱり俺の頭の中にも世界がある。そして、どう考えても答えが出ないと思われる事柄も、とても自然に思えるような結論に行き着くところがある。とにかく、それでもしかし、ontogenyを1枚1枚として考えるならば、その不格好かもしれない前提の下で改善できそうな事もある。1枚の出力を別の1枚の入力に与えるようにして問題を分担するという事や、逆に1枚のontogenyと別の1枚のontogenyが競うような場合にどうなるかという事(競うという事が本来面倒くさいと思える部分があるので出来れば現在考えたくないというか、やらせたくないというか、そんな気もするが)、ここらへんの事はすぐに思い浮かんだ。また、少し時間を置いて、ポイント同士の行動を決めるときには近いポイント同士の行動、受動は近いものであるべきである事で良くなる部分もあると思えるが、これは必ずしも良い側面だけ残すものかどうかは分からない。これらは、常識的にある考え方であると言えるとは思う。でも、やっぱり、どのような基準で?と考えると、相当な試行錯誤(明らかに、これそのものが生産的な作業になり得る様な。特に現在は身に染みてそう思える気がする。実際難しいけど)、もしくは理性的な物事の見方が必要になるように直感的に思えた。ontogenyはこの段階でソフトウェアであり、どのようなアイデアを試すのも本来難しくないはずであるところが良い。どのようにそれを効率的に行うかを考えると、それ以上は直感で進めるのは効率が良くないように思った。それで、個人的に勉強を始めるが、想像通りにはいかなかった。トレンドに乗り切れていないが、ontogeniesと最近流行りの人工知能の仕組みとのある程度の共通点(どの程度と言われると難しい)や、それぞれが優れている部分の一端を見た。しかし、とにかく、俺は俺で色んな事を考えては来た。このような事を考えるときは、ほとんど一人で。意味がある、無い、取り返しのつかない事をしてきた、そうでない、全部が本当であるだろうが。自然の観察による帰結である(もちろん一言で簡単に言い表せるものでは無い、しかし、この表現は誤解を生むかもしれないので捕捉が必要かもしれないが、良い意味においては、それだけで事足りる事も出来るという事も出来無くはない)のだから、既存の知識や技術と重なる部分が少なくはないだろう、けれど、俺自身の頭で面白いと思ったものを自分で見つけ、見てきたのも事実。こういった事を孤独に考えてきたあいだに、ますます世界には優れた事が行える人工知能や便利な製品やそれ以外にも、類するものが現れている。俺は、その事に感謝したら良いだろうか?

なぜ、俺が人工知能について考えてきたのか、という事を考えれば、世界には優れた事が行える人工知能や便利な製品が現れてきたのは嬉しい。嬉しい事の筈である。それで、いずれにしても、世界のトレンドに合わせつつ出来るだけ勉強もしながら、良い人工知能関連のものについて広めることができればと思う。